Muleteer2

恐怖!鋼鉄の初体験

■ホラー映画、徒然

70年代の後半から、ホラー映画というようなジャンルの映画でシチュエーションの恐ろしさで人をドキドキさせるような映画というのが確立したように思います。
もちろん、それ以前からヒッチコックに代表されるようなサスペンス、スリラーものの映画は数多くありますが、例えば、エクソシストとか、オーメンとか、日本で大ヒットしたサスペリアとか、
あと、悪魔のいけにえだとか、SFホラーのエイリアン、そしてゾンビなんての70年代に作られています。

悪魔のいけにえ、エイリアン、ゾンビなどのホラーがキャラクター化、パターン化、ホラー映画のお約束後の死亡フラグみたいな言われ方をするやつですが、そんな感じでホラーが怖いだけの映画でないものに発展したのが80年代だったかと思います。
悪魔のいけにえの系譜では13日の金曜日だったり、エルム街の悪夢だったり。
エイリアンはそのままパート2があったり、遊星からの物体Xといった傑作もつくられたり。
ゾンビであれば死霊のはらわた、バタリアンなど。
前シーズンの映画の回では80年代に映画館で観た映画の話をしましたが、その中には当然ホラー映画みたいなものもあったんです。
ただ、今あげた80年代のホラー映画、どれ一つとして怖くなくないですか?恐怖なんて感じませんよね。

さっき言った死亡フラグじゃないですけど、もうそのパターン化した中でいかに意外性を持たせて観客をエンディングまで引っ張るか、みたいなコントみたいになってますし、エルム街の悪夢のフレディやバタリアンなんかは完全に笑わせにかかってます。
遊星からの物体Xなんてあまりにもよくできているので、恐怖どころか感心してしまいました。
ゾンビも多くのファンがいて完全に新しい架空の生き物のようなファンタジー的な扱いですからね。
このように、ものごころついたころに観たホラー映画、怖い映画が怖いものとして観れなかったこともあってか、それ以降に作られるホラー映画についても怖いと思って観たものはほとんど無いですし、ギャグ的におもしろいとは思うけど映画館まで行って観るものではなくなって行きました。
当時はまだ深夜帯にホラー映画の放送なんかがありましたから、それを観るくらいでした。
よく覚えてるのが死霊のはらわたが深夜に放送されていたのを観てあのビジュアルエフェクトの表現が凄すぎて笑ってしまったことです。

ということでseason12はホラー映画について、ではありません。
アイアン・メイデンのエディ・ザ・ヘッドについてのシーズンです。

■ヤバいぞ、アイアン・メイデン

アイアンメイデンとの出会いはこれまで何度かお話ししてきた中学校の同級生の家でした。
そいつのお兄さんがロック好きで、家にロックのレコードがたくさんあったのです。
ビートルズの20グレイテストヒッツやクィーンの地獄へ道連れとほとんど同じ時期にアイアン・メイデンの『鋼鉄の処女』に出会ったわけです。『鋼鉄の処女』ですよ。中学生男子にとってその言葉のインパクトたるや容易に想像いただけると思います。
アルバムの1曲はビートルズやクィーンにない疾走感があり中学生男子の心を鷲掴みにします。かとおもえば、ギターのアルペジオでゆっくりとちょっと複雑な展開する曲がでてきたりして、洋楽を聴き始めの耳にも微妙にわかってる感を出せたりして、もうそれ聴いてるだけで大人気分でした。
歌詞も、女の人の背後からナイフを突き刺す描写の歌とか、売春婦に語り掛けるような歌ですから、それこそゾクゾクするような、
なんか恐ろしいものを聴いているんじゃないかという背徳感もありました。

それであのアルバムのアートワークですから(この辺に出しておきますけど)当時はまだCDではなくてLPレコードですから、大きさも315mm×315mmでそこそこ大きいわけです。
そこに、呆けたゾンビがただたたずんでる絵なわけです。おかしいと思いませんか?よっぽどホラー映画より不気味ですよ。
これはデレッグ・リッグスというアーティストが描いたアート・ワークでアイアン・メイデンがレコードデビューする前からステージ演出で登場していたエディ・ザ・ヘッドというキャラクターでアルバムに先行してリリースされたシングル版のジャケットには影で描かれていました。
アルバムでいよいよその顔も明らかになったというところが、このポカーンとしたゾンビですから、もう意味不明に「ヤバイ」感でした。

なんか髪型も呆けた表情も着ているTシャツのだらしなさも、パンクテイスト満載なファースト・エディですが、確か最初の出会いの頃には既にリリースされていたような気がする2ndアルバム、タイトル「キラーズ 」の方はそのタイトル通り、斧で人を殺めている様子になっています。
髪型も目つきも変わっていて、これこそがヘビィ・メタルというイメージなアート・ワークです。
詳細は次回ということで、今回はそのキラーズ のエディ・ザ・ヘッドのTシャツです。
キラーズ の第二弾もお楽しみに。

それでは。

コメントは受け付けていません。

特集

Muleteer2

〒231-0801 
神奈川県横浜市中区新山下1-5-17

080-5453-4470

営業時間 / 9:00~17:00
定休日 / 不定休